Ancient future

vol.1【三つの坂】Written by Shiryu

倍音の森へようこそ!

 この文章を読んでいる方は 何らかの手段によって
 TARCLUBのHPにたどり着いた方だと思います

 既にハンドドラム(TAR)のことを知っている方もいらっしゃるでしょうし
 まったく知らないという方もいらっしゃると思います

 そんな様々な読者の方に
 ハンドドラム(TAR)の持つ最大の魅力である倍音について
 手探りしながら 横道にそれながら語っていきたいと思います

 紫龍はミュージシャンではありません
 TARをやるまでは音楽の授業以外で楽器をやった経験はゼロ

 歴史や音楽に詳しいわけでもありません
 だからここで展開されるのはあくまで持論というか試論

 紫龍の持論なんて洒落になってないようですが
 紫龍は中国語よみでzi-long(笑)

 そんなわけで(どんなわけで?)
 倍音の森に分け入っていく紫龍の冒険旅行「Ancient future」をお楽しみください

「Ancient future」直訳すると太古の将来
 太鼓の将来と掛けているわけではありませんが

 古くからある太鼓がそれを奏でることによって
「今」という瞬間を紡ぎ出し
 豊かな未来へと繋がっていく
 そんなイメージでタイトルにしてみました

 人生には三つの坂があるといいます
 上り坂 下り坂
 さて…ここで問題ですもう一つの坂は何でしょう?

 ちょっと考えてみてください
 どうでしょう? 分かりましたか?
 答えは「まさか」だそうです

 なるほど 確かに人生において不測の事態というのは起こるものです
 悪い意味だけでなく 良い意味でも「まさか」はあるものです

 紫龍にとっては ハンドドラム(TAR)との出会いは「まさか」でした

 普段聴いていた音楽は
 クラブ・ミュージック ジャズ ロック(特にプログレ)などで
 およそハンドドラム(TAR)に縁がありませんでした

 当時はハムザ・エルディーンやクリストファー・ハーディなんて人名も知らず
 ハンドドラム(TAR)を見たことも 音を聴いたこともありませんでした

 ハンドドラムという「言葉」を偶然にも知ったのが
 日経新聞の土曜版だったと思うんですが

 某男性料理研究家がハンドドラムを教わり始めたって話をしていて

 それが タンバリンのでかいやつみたいな感じで
 チャチい音じゃなく意外と大きな音が出る みたいな話だったんですね

 で 何だか知らないけど心のどこかが「おっ!」っと思ったんですね

 それと 自分で小説を書いてるんですが
 ネタ探しに色んな本を読んでいて
 「癒し」の話を書きたいと思っていてたまたま本屋で見かけたのが

 心理療法士のロバート・L・フリードマンが書いた
 『ドラミング〜リズムで癒す心とからだ』という本

 読んでみると ここでもハンドドラムが取り上げられていて
 「おっ!」っと思ったんですね

 アメリカで補完医療・代替医療として利用されている話が出ていて
 その効能部分に興味を持ったという

 この二つがきっかけで
 ネットで検索したら引っかかったのが「TARCLUB」でした

 それが去年の夏のこと「ほうほう 親子教室とかあるんだぁ」
 九月に子供が生まれる予定だった紫龍はまだ子供が生まれてもいないのに

 メールで問い合わせをしました
「子供は何歳から可能なんですか?」と(笑)

 言うことがわかるようになってから ということで
「三歳くらいからでしょうか」と丁寧な回答がきました

 これが 紫龍の前に
「タール通信」を執筆していたゆきさんからの回答

 三歳かぁ こりゃ当分先の話だなぁ

 そう思っていたら
 初心者向けで楽器とテキスト付きのワンデイ・ワークショップがあるという案内!
 で 参加して思いました

「まさか」 驚いたのはその音

 丸い木枠の片面にただ皮を張っただけの見た目は大きなお盆のような太鼓
 そのシンプルな形からは想像もつかない音が出る

 叩く位置によって音が違う
 しかも結構しっかりした音がでる

まさか こんな太鼓からこんな音がでるなんて!?

 しかも驚きはそれだけではなかったのです
 独特な太鼓の持ち方 叩き方 初心者の紫龍は体に力が入りすぎて
 早くも筋肉痛が襲ってきました

 そんな時 はたと手が止まってしまいました
 筋肉痛のせいではありませんでした

 音です
 音がしたのです

 太鼓以外の「まさか」


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(8/4/2004)